ICO
何と言っても雰囲気が良い。
宮部みゆき氏も絶賛して小説化すらしたアクションゲーム。
アクションゲームと言うのはその動きで障害を克服していく点にゲーム性
が求められるのかと思うが、ICOは物語性重視。
世界に充ちたその空気感が非常に心地よい。
音楽がそれに輪をかける。イコとヨルダを取り巻く物哀しい雰囲気が良い。
このゲームはやはりヨルダの手を取り一緒に歩くという所が他の作品と一
線を画す点なんだろうと思う。
手をとって走れば彼女はつまずきながらもついて来る。だからゆっくり歩く。
ゲーム世界じゃ何の意味もないこの手を繋いで歩くという行為こそが、この
ゲームをただのゲームで終わらせない部分なのかなと思ったり。
橋が崩れて離れ離れになりそうになった時に「こんちくしょうー! 」と叫んだ
のは私だけではあるまい。
ことある毎にこのゲームを友人に勧めている。プレゼントと称して随分押し付
けてきたが不満のあった者は未だかつていない。
これをたまたま見かけたアナタ。是非プレイしてください。